山形県のお米、さくらんぼ、ブルーベリー、岩牡蠣、だだちゃ豆、ラフランスを生産者直送!
東北の中で日本海に面する山形県は「鳥海山」「蔵王」「出羽三山(月山・湯殿山・羽黒山)」「飯豊山」と、県の4ぶんの3が山地です。南北に走る出羽山地を境に、東側が内陸地方、西側が庄内地方にわけられます。
内陸地方は盆地気候で、厳しい夏の暑さと冬の寒さにくわえ、昼夜の寒暖差が大きい為、果樹栽培に適した地域。
さくらんぼやラフランスなど、全国のなかでも屈指の生産量をもつ果樹王国です。
一方、庄内地方は内陸地方よりも平均気温が高く、雨が多く、日照時間が多いため、古くから稲作が盛んでした。
これに加えて、県内を流れる最上川、赤川、月光川などの堆積作用によって運ばれた平野の耕地や水田が、豊かな土壌をもたらしました。
さらに、県内を取り囲む山々は山菜の宝庫であり、昔から質の良い山の恵みを利用してきました。
海もまた、岩礁と砂浜の地域からそれぞれに四季折々の気候変化に応じて多種多様な魚介類が水揚げされ、新鮮なうちに食されてきました。
このように、山形県は山あり、川あり、海ありの多彩な地形と、それに甘んじない「さらに良いものを作る」という先人の努力によって食材の宝庫となりました。
全国のなかでも収穫量の第1位を誇るのは「さくらんぼ」(全国の70%)、「ラフランス」(60%)です。
ほかに「すいか」「ぶどう」が3位、「メロン」「りんご」が4位と続きます。お米は生産量こそ全国4位ですが、他には類のないお米の産地。米の食味ランキングで評価の一番高い「特A」を複数の品種で県内全域で数年にわたって獲得しています。
また、日本一美味しいお米を目指して誕生し評価されている「つや姫」や、続く新品種「雪若丸」など、常に高い品質にこだわる人々の熱意と努力が、山形県産のお米の美味しさを高めています。
良質なお米と清冽な水が豊かなため、古くから酒造りが盛んで県内には54の酒蔵が点在しています。
清酒の出荷数量は全国で12位ですが、吟醸酒、純米酒といった高級酒の生産では上位にランクされ、
全国新酒鑑評会で金賞を受賞する銘酒もある吟醸王国。また、ぶどうや豊富なフルーツを使ったワインやジュース作りも盛んです。
庄内の港から水揚げされる海の幸は、漁獲量は少ないものの約130種とも言われる品種の魚介類が水揚げされています。
冬の「寒鱈」、春の「さくら鱒」、夏の「岩牡蠣」、秋の「鮭」など、メリハリのある季節ごとに美味しい魚介類が、新鮮なままお店に並び、地元の人はもちろん、食通と言われる人々の舌をも唸らせています。
くわえて、とろけるような口ざわりのの米沢牛もまた、豊かな自然とたゆまない生産者の努力で、松阪牛、神戸牛、近江牛とならぶ秀逸な牛肉。全国にその名を轟かせています。
県内には古くから守り受け継いできた伝統野菜の品種が150を越えるといわれ、山形の食の豊かさや食文化の奥深さを物語ります。そのなかでも「だだちゃ豆」は、独特の香りと、噛めば噛むほど増す味わいに、いまや全国一の枝豆の王様と評価される逸品です。
さらに、山形県はラーメン消費量第1位になるほど、ラーメンを食べる県民性。 夏も冷やしラーメンが登場するほどラーメン愛が深いのです。蕎麦もまた県内各地に多くの蕎麦処が点在し、そば街道といわれる地域には特色豊かな蕎麦屋があります。全国的に有名になった「芋煮」も山形県民がこよなく愛する秋の風物詩です。
庄内地方の鶴岡市は独自の食文化の価値が認められ2014年に日本で唯一「ユネスコ食文化創造都市」に認定されました。
在来作物が鶴岡だけで50種も残されていること、四季折々の郷土食や家庭に伝わる行事食、精神文化から生まれた料理など、多彩な食文化が受け継がれています。
食卓に出された料理をみれば、季節がわかるのが山形県。しかし豊かな自然の恵みだけではなく、山形県民は食への探究心が旺盛であるがために現在のような食の王国をつくりあげてきたともいえます。