長年手がけてこられたさくらんぼですが、講習会やら他の産地への見学など、伊藤さんは勉強を欠かしません。どうしても有名な内陸産のさくらんぼと比較されがちですが、色づき以外は絶対の自信をお持ちです。
気象条件が異なるために少し朱色がかった赤い実がなる庄内産のさくらんぼ。
しかしそのぶん甘さで勝負しています。数年前、会社勤めに見切りをつけ農業一本で頑張ってきた充さん。
最盛期前で作業に追われている姿や、共に汗を流しているご両親のお話をお聞きするたび『いいさくらんぼがお届けできる』そう私たちも確信しています。
-
▼4月上旬 剪定作業
さくらんぼの木の剪定作業中。枝をよーく見ると・・・小さな芽が出ています。
-
▼4月下旬 開花
-
▼受粉
さくらんぼは自然なままに受粉してできるわけではありません。
ですから、受粉は、私たち人の手と、ミツバチによって行われます。だまっていたままで、あんな愛くるしい実がなるわけじゃないんですよ。そして結実してからは摘果作業と、地道な作業が続きます。
-
摘果前:左 摘果後:右 -
▼花が散って、小さな「さくらんぼ」の実がなりました。
さくらんぼの実がたくさんなりましたが、このままでは粒の小さな「さくらんぼ」がたくさん出来てしまいます。
粒の大きさを揃えるために、また味を良くするために、余分な実を取り除いていく作業(摘果作業)をします。もちろん手作業です。
-
▼もう少し・・・
実もふくらみ 少~しずつ赤みも…
-
さくらんぼの実がまんべんなく全体が赤くなるように(陽が当たるように)地面に反射シートが敷かれます。
-
▼6月下旬 完熟
それにしても、木になっている生のさくらんぼの見事なこと。
ご覧になったことがない人のほうが大勢いらっしゃると思いますが、ぜひとも見せてあげたいですよ~!これは写真では伝わりませんね。
やっぱり大切なのは土づくり
どんな栽培においても、土作りは大切な作業。(富)伊藤農園さんでもいろいろと思考錯誤しながら、さくらんぼの快適な土づくりに力をいれてきました。肥料 は有機質である堆肥や、魚骨紛+鶏糞のぼかし、貝化石の天然肥料などを使用。焼いて炭状態の米糠は土の殺菌効果に役立てています。
伊藤農園さんの観光農園(もぎとり)にくるお客様は、さくらんぼをもいですぐに直接口にするわけですから、安全で安心な栽培を目指すのは言うまでもありません。