遊農くらぶの(鮭孵化事業)稚魚放流
いよいよ旅立ちの時
遊農くらぶの(鮭孵化事業)稚魚放流
晩秋からスタートする鮭の捕獲と受精、そして孵化場で稚魚を育ててきましたが、3月にはいり、いよいよ大きくなった稚魚から順々に放流される時期になりました。
この日は今年三回目の放流。今日は昨年の11月初めに孵化した稚魚が放流されます。
1日の放流は約60万匹~100万匹。回帰率は現在0.5%~1%未満。つまり100万匹放流して5000~10000匹弱の鮭が、4年後この川に回帰するわけです。
回帰率を高くするには、健康で丈夫な稚魚を育てること。
孵化場では生育環境の整備や餌の与え方など細心の注意をはらいながら、健康優良な稚魚の育成に余念がありません。
取材に伺った日は、時折雪が舞い冷たい風が吹きすさぶサブーイ日。それでも日なたにはふきのとうが出ていて、尾形さんは「東京の友だちに送るんだよー!」と数個をゲットしてました。蕾のほうが美味しいね。
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プールからいきなり放流では稚魚が危険なので、川の中のプールまで稚魚を運びます。
まずは大きな網で稚魚を集めます。
集めた稚魚をゆっくりとザルですくい・・・そこから先はメンバーの手から手へ渡され、急いで川に運びます。
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ホラホラ大きくなったでしょう。放流される基準は体長5~6センチ、体重は1.2~1.6gに成長した稚魚。
おおっ!メンバー女性陣のバケツリレーがはじまりました。「ほ~ら、急いで急いで!」
川に到着しました。傷つけないようにそおっと泳がせます。放たれた稚魚は思いおもいに川を泳いで海を目指します。「大きくなって、きっと帰ってこいよぉ~!」と心で叫びながら「この稚魚たちが帰ってくる四年後って、私はいくつ???」と考えると、ついついうなだれる私・・・何してるだろうなぁ・・・ワタシ。
放流は4月はじめまでおこなわれます。