アイガモは、アヒルとマガモを掛け合わせて誕生しました。日本では主として食肉用に飼育されていましたが、このアイガモを水田に放して、除草や害虫を駆除させ、無農薬で安全なお米をそだてようというのが「アイガモ農法」です。
田植えから2週間程たつと田んぼにはアイガモが放たれ、賑やかで愛くるしいアイガモ一家の大活躍がはじまります。アイガモを水田に放つことで得られる効果は・・・
そんな大きな役割を担うアイガモが安心して田んぼで除草に励んでもらうためには、最初の1週間が大切なのだそうで、植える株数も少なくしてアイガモの動き をよくしています。また、大きく成長すると稲の「いなほ」を食べてしまうため、アイガモが活躍する期間は2ヶ月間ほど。その間は雨の日も風の日も、もちろん晴れの日もせっせと働いています。
しかし、放鴨した後はアイガモを外敵(ハクビシンやタヌキ、キツネ、トンビなど)から守るために夜も見張りをしたり、水田に電気柵を張り巡らす必要もあり、労力とコストがかかるのもまた事実。アイガモ農法米の安心や安全の裏側には、農家の方々の苦労があるのです。