旬感アラカルト

糖尿病でもりんごは食べられる?血糖値を気にせず食べる方法

糖尿病を患っている方にとって、果物の摂取は気になる点が多いかもしれません。
特にりんごは身近な果物であり、糖質を含むため、適量や食べ方について疑問を持つ方も少なくないでしょう。
そこで、りんごの糖質量や血糖値への影響、そして糖尿病患者にとっての適切な食べ方について解説します。

糖尿病でもりんごは食べられる

りんごのGI値は低く適量なら問題ない

りんごのGI値(グリセミック指数)は比較的低く、急激な血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。
GI値とは、食品を摂取した後に血糖値が上昇する速度を示す指標で、数値が低いほど血糖値の上昇が緩やかです。
りんごのGI値は品種や調理方法によって若干異なりますが、一般的には30~40程度とされています。
これは、白米(GI値84)や食パン(GI値70)などと比較してかなり低い数値であり、適量であれば糖尿病患者でも安心して食べられると言えるでしょう。
ただし、あくまで「適量」であることが重要です。

血糖値を急上昇させない食物繊維が豊富

りんごには、ペクチンなどの水溶性食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維は、糖の吸収を遅らせて血糖値の急激な上昇を防ぐ効果があります。
また、腸内環境を整える働きもあり、糖尿病の合併症予防にも繋がると考えられます。
りんごの食物繊維量は、100gあたり約1.5g程度です。
この食物繊維が、血糖値の上昇を緩やかにする上で重要な役割を果たしているのです。

糖質量に注意し1日1/2〜1個まで

りんご1個あたりの糖質量は、品種や大きさによって異なりますが、約20g前後です。
糖尿病患者は、1日の糖質摂取量を管理することが重要です。
そのため、りんごの摂取量も考慮する必要があります。
一般的には、1日に半分から1個程度を目安に摂取することをおすすめします。
個々の血糖値コントロール状況や治療方針に合わせて、医師や管理栄養士と相談しながら摂取量を調整することが大切です。

糖尿病患者のためのりんごの賢い食べ方

食後の血糖値上昇を抑えるには皮ごと食べる

りんごの皮には、果肉よりも多くの食物繊維が含まれています。
皮ごと食べることで、より多くの食物繊維を摂取でき、血糖値の上昇を抑える効果を高めることができます。
ただし、農薬などが心配な場合は、よく洗ってから食べるか、皮を剥いて食べることも考慮しましょう。

血糖値への影響が少ない青りんごを選ぶ

りんごには様々な品種がありますが、青りんごは他の品種と比較して糖質量がやや低く、血糖値への影響が少ない傾向があります。
ただし、品種によって糖質量は大きく変わるわけではないため、必ずしも青りんごを選ぶ必要はありません。
自分の好みや手に入りやすさなどを考慮して選んで良いでしょう。

ジュースではなく果実をそのまま食べる

りんごジュースは、果実をそのまま食べるよりも糖質が濃縮されている傾向があります。
また、食物繊維も除去されているため、血糖値の上昇がより急激になる可能性があります。
できるだけ果実をそのまま食べるように心がけましょう。

空腹時を避け食後のデザートとして食べる

空腹時にりんごを摂取すると、血糖値が急上昇する可能性があります。
食後にデザートとして食べることで、血糖値の上昇を緩やかにすることができます。
食後であれば、他の食品と一緒に摂取することで、血糖値の急激な上昇を抑える効果が期待できます。

まとめ

りんごはGI値が低く、食物繊維も豊富に含まれているため、適量を適切な方法で摂取すれば、糖尿病患者にとっても比較的安全な果物と言えるでしょう。
しかし、糖質量には注意が必要であり、1日の摂取量を管理することが大切です。
皮ごと食べる、青りんごを選ぶ、ジュースではなく果実をそのまま食べる、空腹時を避けるなど、賢く食べる工夫をすることで、血糖値のコントロールに役立てることができます。
自身の血糖値コントロール状況に合わせて、医師や管理栄養士に相談しながら、りんごの摂取量や食べ方について検討することをお勧めします。

お問い合わせはこちら
お米の一度のご注文で定期的にお届け!お米の定期便