私たちが暮らす山形の大地は、自然の恵みに溢れています。この山や川や太陽や水や土などの自然の仕組みをいかし、最大限に利用して育てたお米が自然栽培米です。
具体的には、農薬・化学肥料はもちろん、動物糞尿堆肥などの有機肥料も使わず、土の中の微生物のチカラと、稲の自然な成長ペースで育てた米です。
毎日食べるお米ですから、安心して食べられる安全なもの、そして美味しいものでありたいですよね。農家さんも自信をもってお届けできるお米を栽培するために、沢山の努力をしています。そのなかで自然栽培米は、人にも田んぼにも自然にも優しく力強いお米なんです。
自然栽培でお米を作る『作ぜん農園』は、米どころ山形県庄内平野の酒田市。山形を代表する最上川の南岸に位置しています。庄内平野は米作りにはとても適した土地であり、先人から熱心に稲作に取り組んでいる地域です。
作ぜん農園さんが自然栽培米に取り組んだのは「奇跡のリンゴ」の著者、木村秋則さんの講演を聞いてから。米作りの本質に気がつき、進む先をしっかりと定めたとおっしゃいます。まず「ひとめぼれ」からスタートし、「ささにしき」「つや姫」と増やしています。
自然栽培は手間隙がかかります。まず、種もみの消毒は温湯種子消毒。農薬は使いません。そして、大切な苗作りも農薬を使わずに、病気の発生を抑えるためにプール育苗という方法です。苗の土は、自分の田んぼの土を使用。パワーのある力強い苗を育てます。
田植え後、化学肥料も有機肥料も田んぼに入れません。除草剤も使いませんからひたすら雑草取りにはげみます。田植え後は3日でチェーン除草をやり、出穂までの間6～8回、カルチ除草機を使い一人で4町歩（39669.4平方メートル）の除草作業が続きます。
成長している間、肥料は与えていません。土や稲の生命力で育ちます。でも、ほったらかしにしていいお米が育つわけではありません。これには、多くの月日を費やして、土をつくり、種をつくり、稲本来の生き方に向き合うからこそ出来ることなのです。
稲刈り後、稲籾の乾燥は風だけでゆっくりと乾かします。そして、玄米のまま40日間マイナス1℃で氷温熟成した後、だいたい11月20日頃から発送が可能となります。
氷温熟成したお米は甘味が強くなり、粘りや弾力がアップ！もちもちした食感の美味しいごはんが炊き上がります。冬の間、雪室で保管した野菜が美味しくなるのと同じ原理を利用しています。
こうして出来たお米は、普通の栽培の田んぼよりも収量が少ないのです。。。しかし、土の天然のミネラルをたくさん吸収して育ちますから、お米そのものの味がして栄養分もたっぷり。ご飯が炊けたらそのまま一口食べてみてください。どんなおかずにも合うすっきりとした旨み。お米のシンプルな味を感じます。
手間隙をかけても、味が良く、安全で、カラダに良い本物のお米を作ることに、農家さんは自信と誇りをお持ちです。田んぼに蛍が飛交う状況を後世にのこすこと、このパワーのあるお米を沢山の皆さんに食べて笑顔になってもらうことが、自然栽培でお米作りをする源になっています。
種の消毒、育苗、田植えから稲刈りまで農薬をいっさい使わないで育てたお米です。 収穫後は、マイナス１度で４０日間氷温熟成することでお米の旨味を最大限引き出しました。
ササニシキの親品種。淡泊で軟らかい甘みが特徴です。 低タンパクで高アミロースなので米アレルギーでお困りの方にも向いています。
その名の通り、「美しさに・美味しさにひとめぼれ！」です。 ツヤと適度な粘り気、口当たりの良さが魅力のバランスに優れたお米です。
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「無肥料無農薬の自然栽培の生産物はカラダに絶対良いと信じて作っています。私も以前より体調が良くなりました。子供たちが小さかった頃のような蛍の乱舞を孫やそのまた孫が見れるように維持したいですね」
