早朝から開始されるさくらんぼの収穫
収穫時間はさくらんぼの鮮度が保てる早朝涼しいうち(4時ごろ)からスタートして、気温が上がる前に終わらせるようにします。
さくらんぼは日中光合成をしながら呼吸をし栄養をつかっています。夜や涼しい時間はさくらんぼの呼吸は少なく栄養分や糖分凝縮して実に詰まっているため、涼しいうちにもぎ取ることが必須なのです。
気温が高くなってから収穫するとさくらんぼにうるみ(熟しすぎて果肉がぷよぷよしたもの)が発生してしまい、食味も悪く、日持ちもせず、配送途中で傷んでしまいがちです。ですから、生産者さんは収穫時期はアルバイトの方などを雇って、短時間のうちにその日に処理(箱詰めや発送)できる量を収穫しています。
一粒一粒摘み取る作業
1本の木に5000粒~10000粒の実がなると言われているさくらんぼ。
脚立に上がり、地上から3メートル以上の高さでの作業もある収穫作業はとても危険がともないます。脚立を上ったり下りたりは体力の負担も大きく、腕を上げたままの摘み取りはかなりの重労働。
そんな辛い作業のなかでも、なんでも摘めばいいわけではありません。
一粒一粒を見ながら、まんべんなく赤みが付き、食べ頃になったものから摘み取ります。枝から摘み取る際にはちょっとした要領も必要。力任せではなく来年のさくらんぼがなる花の芽はちぎらないように、そこは慎重に、そして素早く摘み取っていかなければなりません。
熟練の農家さんは一時間に2千個ほどのさくらんぼを収穫するといいますから、まるで職人さんのようですね。
農家さんではこういった摘み取り作業や、箱詰めの作業をする人員の確保も毎年大変です。長年お願いしているベテランさんはもちろん、学生のアルバイトやシルバー人材へのPR。また、観光を兼ねて無償で作業を手伝うサポーターさんを募集したりと、収穫期の人手確保も容易ではありません。
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