受粉が上手くいくと、このようにみっちりと実をつけます。なかには受粉が上手くいかず、大きくなる前に自然に落下する未受精の実(生理落下)もあります。
しかし、このままでは成り過ぎで、樹の負担も大きく、粒が小さく、色付きも薄く、味もイマイチのさくらんぼになってしまうため、余分な実を摘み取る作業が必要となります。
それを「摘果作業」といいます。
大粒で、色付きが良く、味の良いさくらんぼにするため、また、来年の木の生育に影響を与えないよう、5月中の摘果作業は重要となります。
摘果作業とはどんな内容なのでしょう
落とす実は、色つやが悪く果軸が細いものや、キズのある実、日陰になってしまう下向きの実、双子の実、小さい実、そしてまん丸な実など。。。
一箇所に2~3粒ほどを残し摘み取っていきます。
また、樹や枝のいきおいを見極めて残す実の数を決めていくことも大切なことです。
残すのは、面長の実だそうで、これがまだまだ大きく成長してくれる実なのだそうです。
品種でも異なるそうで、佐藤錦は結実が不安定な品種のため最低限の摘果にとどめ、紅秀峰や紅さやかなどたくさん実を付ける品種は確実な摘果作業を実施します。
このように、木の状態、実の付き具合を考えながら進める摘果作業は、すべて生産者さんの手で進められる大変な作業。
経験値を積んできたとはいえ、私たちからみると途方もなく続く作業のように感じられますね。
摘果が終わり成長するさくらんぼ
また、病気にもかかりにくく、樹の負担も軽減されます。
さくらんぼ栽培にはたくさんの人の手による大変な作業があるのですが、その時期にあわせた確実な作業が、品質の良いさくらんぼを育てていくのですね。
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