山形県鶴岡市羽黒地区、霊峰月山の山すそに位置するブルーベリー農園は標高250mにある月山高原にあります。
冬には2mほどの雪が積もり、季節風の影響で零下10℃もなる厳しい環境ですが、4月頃からは気温も上昇し、夏は日照時間も多くなります。
秋には美しい紅葉を魅せてくれるブルーベリー。特にハイブッシュ系の大粒品種「ダロウ(Darou)」は、枝までも真っ赤に染めて、非常に美しい紅葉を披露してくれます。またハイブッシュ系のなかには、冬の日差しが強くても真っ赤になることは少なく、黄色味を帯びる品種もあります。
雪囲いは、ブルーベリーの枝が折れないように、一株ごとに雪囲いをします。これを園内すべての株に施していきますが、縛るのも解くのもかなりの作業量となります。
冬のブルーベリー農園
そして、冬。
10000本が栽培されているブルーベリーの景観は夏も冬も見ごたえがありますが、1月や2月になると、車も通れないほどの雪が降り積もるため、一般のお客様は見に行くことはできません。下記の画像は農園さんに歩いて撮っていただいています。
(左下に足跡が見えます)
輝くような銀世界のなかに、ブルーベリーの雪囲いの先端がわずかに判別できます。
春になりもっと雪解けが進むと、まるで筍のように三角の頭を出しはじめる情景もまた独特です。
画像中央から右側に見える山は霊峰「月山」。
月山は山形県の中央部にあり、出羽丘陵の南部に位置する標高1,984mの火山。羽黒山、湯殿山とともに出羽三山の一つで、山頂には月山神社を祀る霊山として信仰されています。降雪量が豊富なため、4月から7月までは夏スキーを楽しむことが出来、県内外からスキーヤーやボーダーたちで賑わいます。
雪がすっかり溶けて、いよいよ春。無事に冬をすごしたブルーベリーの木々たちは、少し窮屈そう!雪囲いが取れるのを待っているようですね。
囲いの中のブルーベリーはしっかりと今年の芽の準備が進んでいました。北部系ハイブッシュなので耐寒がありますが、枝の状態も気になるところ。
厳しい冬をすごしたブルーベリーは息を吹き返したように葉を付け、花が咲き、たくさんの実を結び、栽培するものたちの苦労を忘れさせてくれます。
生のブルーベリーをお届けいたします。
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