2016年12月15日
『啓翁桜』の販売始めました
今年から旬旬食彩ダイニングでは『啓翁桜』の販売を始めました。
冬に鑑賞できる桜として人気の高い『啓翁桜』ですが、山形県は、栽培に適した気候風土や高い技術面から全国一の出荷量を誇っています。
冬に咲く桜として重宝され、外は吹雪で真っ白でもお家の中では桜を愛でることができるんです。
特にお正月に飾れば春の訪れを先取りした花あしらいとなって華やかな気持ちになることまちがいなしです!
今回出荷をお願いしている農家さんは、山形県の最北端、秋田県との県境にある遊佐町(ゆざまち)の小野寺一博さん。
小野寺さんの農地は山間部にあり、ここは秋の訪れが周辺地区より早く、桜はその分だけ早く休眠に入れるのだそうです。
すると枝が十分に伸びきらないうちに休眠期を迎えるため、花芽と花芽の間隔が狭く、花の密度が高くなるとのこと。
畑ならどこでもいいってわけじゃないんですねぇ^^;
『啓翁桜』の栽培って、「ビニールハウスで暖めればいいんでしょ」くらいに思っていませんか?
ところがどっこい、真冬に花を咲かせてもらうからには、やはりそれなりの手間と苦労があるんですよ。
ざっくりと工程を紹介します。
1)稲刈りも済んだ11月ころ、啓翁桜もスリープモードに入ったら刈取ります。
2)8℃以下のところに保管(秋~冬を感じさせ、冬眠状態にします)
3)出荷時期が近づいてきたら、40℃のお湯に1時間浸し一旦覚醒させます
4)そしたら加温ハウスへ移動。日中約20度、夜間約10度程度で20日間加温します。
これで”春が来たな~”と勘違いせるわけです。
5)そして花が一つ~二つ咲いてきところで出荷されます。
小野寺さんでは、12月の20日頃から出荷が始まり、3月頃まで加温と出荷を繰り返すそうです。
では、秋から冬以外の季節は何もしなくていいのかといえば、そんなことはありません。
5月には樹皮を剥いて花芽をつきやすくしたり、草刈りや病害虫の防除といった
管理を秋口まで行なわなければならないそうです。
それ以外にも規格に合わせて切りそろえたり梱包したり・・・と、ほぼすべて手作業による工程ばかりとのことです。
このように、花屋さんに並ぶまでには、1年中農家さんの手間隙がかかっているということをお解かりいただけますでしょうか。
こんな生産農家さんの苦労も思い浮かべながら、暖かいお部屋で『啓翁桜』を愛でていただけたらと思います。
今回、旬旬食彩ダイニングでは3種のラインナップをご用意いたしました。
ご家庭やプレゼント用に約70cmくらいで10本入り。
施設やイベント用に約120cmくらいの5本入れと10本入れを。
用途に合わせてお選びください。